'ソラニン'()とは、主にナス科の植物に含まれるステロイドアルカロイドの1種である。分子式は 、分子量 868.07、CAS登録番号は 20562-02-1。
ジャガイモの表皮や芽、ホオズキ、イヌホオズキなどに含まれている。なお、トマトの葉には類似物質のトマチンが含まれる。現在では、ポテトグリコアルカロイド(PGA)と呼ばれ、α-ソラニンとチャコニン|α-チャコニン(カコニン、)が該当する。
== 毒性 ==
神経に作用する毒性を持ち、中毒すると溶血作用を示し、頻脈、頭痛、嘔吐、胃炎、下痢、食欲減退などを起こす。可逆的ではあるものの、コリンエステラーゼ阻害作用もある。この他、ハムスターによる動物実験では、催奇性が報告されている。
成人の中毒量はおよそ 200–400 mg、小児の場合はその約10分の1程度と推定されている。低血圧、神経症状の兆しがあれば 24時間の入院観察を要する。大量に摂取した場合は、昏睡状態に陥り、死亡する場合もある小机...