'七福神'(しちふくじん)とは、インド伝来の仁王経の中にある「七難即滅 七福即生」という仏教語に由来する川口謙二『宿なし百神 東京美術選書12』東京美術、1975年。130頁。、福徳の神として日本で信仰される七柱の神である。
七柱は一般的には、えびす|恵比寿、大黒天、福禄寿、毘沙門天、布袋、寿老人、弁才天|弁財天とされており全国歴史教育研究協議会編『日本史Ⓑ用語集』山川出版社、1995年。96頁。、それぞれがヒンドゥー教、仏教、道教、神道など様々な背景を持っている。七福神に一神を加えて'八福神'としているケースもある。
== 起源 ==
=== 歴史 ===
ファイル:Seven Lucky Gods (Shichi fukujin) in Treasure Ship by Utagawa Toyokuni I c1806.png|right|thumb|300px|七福神と宝船、歌川豊国(1806年)
インドのヒンドゥー教の神である大黒を台所の神として祀ることは最澄が比叡山で始めたことで、それが徐々に民間に広まったとい...