'苗場山'(なえばさん)は、新潟県南部と長野県北東部の県境に位置する標高2,145メートルの火山。日本百名山、日本二百名山、日本三百名山、花の百名山、一等三角点百名山、越後百山、新潟100名山、信州百名山の一つ。上信越高原国立公園に属し、大部分が特別保護地区に指定されている。
== 概要 ==
苗場山は主として安山岩質の溶岩・火砕岩からなる成層火山。大きく4つの噴出時期があり、現在の山体はおよそ30万年前の第4期に形成された。北方稜線の神楽ヶ峰・霧ノ塔・日蔭山は外輪山になっており、その西側は硫黄川による侵食カルデラである。山頂(最高点)から南西方向に向かって頂上部全体が緩やかに傾斜した平坦面(溶岩台地)になっており、中津川 (信濃川水系)|中津川・清津川の浸食作用によって絶壁上になった外周部分と併せて一種のテーブルマウンテンのような山容をしている。深田久弥は『日本百名山』において、その姿を「クジラの背のよう...