'金星'(きんせい、 、 )は、太陽系で太陽に近い方から2番目の惑星。また、地球にもっとも近い太陽周回軌道を持つ惑星である。
地球型惑星であり、太陽系内で大きさと平均密度がもっとも地球に似た惑星であるため、「地球の姉妹惑星」と表現されることがある。また、太陽系の惑星の中で最も真円に近い公転軌道を持っている。地球から見ると、金星は明け方と夕方にのみ観測でき、太陽、月に次いで明るく見える天体であることから、明け方に見えるものを「'明けの明星'」、夕方に見えるものを「'宵の明星'」という。
== 物理学的性質 ==
=== 大気と温度 ===
ファイル:Venuspioneeruv.jpg|200px|left|thumb|[[パイオニア・ヴィーナス計画|パイオニア・ヴィーナス1号による金星の雲(1979年2月26日、紫外線画像)]]
金星には二酸化炭素(CO2)を主成分とし、わずかに窒素を含む大気が存在する。気圧は非常に高く、地表で約92標準気圧|気圧(atm...