'(いしん)とは、すべて改まり新しくなること小学館『日本国語大辞典』。和訓では「これあらた」と読む。古くは「'惟新'」とも書いた。
== 語の出典 ==
中国の古典籍や『日本書紀』など、さまざまな古文献に見える。
中国最古の詩篇『詩経』の「大雅・文王篇」に「周雖旧邦其命維新(周は旧邦なりといえども、その命(めい)は維(これ)新(あらた)なり)」とあり、これが最古の用例とされる。
また『書経』の「胤征篇」にも「舊染汚俗咸與惟新(旧染の汚俗は咸(みな)与(とも)に惟(これ)新(あらた)にせん)」とあり、「咸與惟新」は成句として魯迅の『阿Q正伝』でも使われている。
一方、日本における最古の用例は『日本書紀』である。大化2年(646年)3月の記事に、改新の詔|大化改新の詔に応じた皇太子(天智天皇|中大兄)の言葉として「天人合應厥政惟新」とあり、「天も人も合應(こた)へて、厥(そ)の政(まつりごと)惟(これ...