'茅'(かや)は、古くから屋根材や飼肥料などに利用されてきた、イネ科あるいはイネ科およびカヤツリグサ科の草本の総称である。
カヤと呼ばれるのは、細長い葉と茎を地上から立てる一部の有用草本植物で、代表種にチガヤ、スゲ、ススキがある広辞苑 第五版 「かや」。
ススキを特定的に意味することもある。総称が本義でススキの意が派生だが、逆に、ススキが本義で意味が広がったとも。
== 名称 ==
=== 語源 ===
語源には諸説あり、屋根を葺くことから刈屋あるいは上屋、あるいは朝鮮語起源とも。
=== 漢字 ===
「茅」は元来はカヤの1種のチガヤの意味で、カヤ全体の意味に広がった。
「萱」とも書くが、この字の本来の意味は「ワスレグサ」であり、「かや」と訓ずるのは国訓である『角川新字源』(1988年 122版)「萱」。元来は『和名抄』や『名義抄』で「萓」(下が亘でなく且)と書かれていたのだが、誤って「萱」となった。
== 特徴 ==
イネや...